<< LOVELAND(ラヴランド)/JOHN SYKES(ジョン・サイクス) | main | SEND AWAY THE TIGERS/MANIC STREET PREACHERS >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | - | - |
ASIA(詠時感〜時へのロマン)/ASIA

いよいよこの3月からバンド結成25年目以上にして、オリジナル4人メンバーでは初の来日公演(名古屋〜大阪〜東京)がはじまります!(感涙)・・・やっとですよぉー、このウェットン、ハウ、パーマー、ダウンズでの4人集結ライブは・・・。ボクは3月7日(水)東京厚生年金会館、11日(日)渋谷C.C.Lemonホール(渋谷公会堂)に参戦です。
今更聴き直すほどもないほど聴き込んだ、このASIA(エイジア)のデビュー・アルバム”ASIA”(詠時感〜時へのロマン)をご紹介。
来日公演の感想はこちら

このメンバー4人についての経歴は省略〜♪させて頂いて、
そもそもこのエイジアですが、売るべきして組まれ、売れるべきして作られた。
尚且つ、サウンドにしてもマネージネントにしても、全てが計算し尽くされたロック・バンドだったのでは?と個人的には思っています。
恐ろしい事に予想通りの”大ヒット”をさせるのですから、(当時の)レコード会社やバンド、個人に関わるマネージメントを携わった者は、”うほうほ”だったのでしょうか?
そんな状況にさえ一番困惑したのが、きっとメンバー4人だったのではないでしょうかね??
’70年代のプログレッシヴ・ロック・シーンでは名実ともに最高クラスのバンドに関わっておきながら、決して”バンド・フロントマン”にはなれない二番手の”名脇役”的な演奏と存在感な4人。(もちろん!テクニックと表現力には申し分の無いこの4人がそれぞれに関わったからこその”名盤”がある!とも言えますが・・・)
その”プログレバンド・メンバー時代”よりも反響が大きく、自らの予想を遥かに越えるほど売れてしまった!?
アルバムがこのデビュー盤です。
(発売当時のアメリカ、ビルボード・チャートでは、9週連続首位、通算10週?の1位獲得とともに、年間アルバム・セールスも1位!に輝いた☆)

それまでの”プログレ・バンド時代”で培ってきた、サウンドのアプローチをこのアルバムでも充分に聴かせてくれています。
《例えば・・・ハウらしい正確でサウンドによって使い分けるgのタッチ、ダウンズのkey色とアレンジ効果、ウェットンの叙情性あるノド声でもベースは大人しい?、パーマーの・・・相変らずタイトで力強いドラミング》
逆に曲に対するコンセプトや詞的解釈を簡潔にそして完結にさせることで、それまで10〜15分も演奏していたものをより短くし、リスナー誰もが簡単に楽しめる音楽(ロック)を表現しています。

この”ウェットン、ハウ、パーマー、ダウンズ”が新しいバンド(ロック)を作ると聞いて、それまでのクリムゾンの”レッド”、イエスの”危機”、EL&Pの”タルカス”あたりの音像を期待され想像されていた方も少なくなかったと聞きますが、その期待を見事に裏切りましたね!
想像もしていない!?あまりのアメリカンナイズのポップな音に腰を抜かしたか?どうか?は知りませんが〜

それでも彼らは”音職人”ですよね。
自分たちが持ち合わせている”経験”と”技”をポップなフィーリングの中にごく自然と溶け込ませているあたり!伊達にプログレッシヴ・ロック・シーンの重鎮ではないです!!そこを見落とし?(聴き落とし?)ての、ヒットした結果だけを鵜呑みにし、彼らの表現力に耳を傾けなかった?ロック・リスナーがいたとすれば・・・残念&もったいない!と思います。
短い尺の中にも彼ら4人個々の自己主張(技と意地の応酬)があるこの1stは面白いです♪
時代の中で、(当時の)先見性は感じませんが(この時点でプログレッシヴでは無い!)、時代に沿った、そして一部のプログレ熱狂的ファン以外(苦笑)の、多くのロックファンが待ち望んでいた音像と、この1st収録曲とで合っていたのでしょうかね。
・・・やはり彼らにあの頃の”プログレの幻影”を夢見るのも・・・的(まと)外れでしょうね。
このエイジアに限って特には〜
イエス、EL&Pらでもその敏腕マネージメントぶりに定評?あるプログレ界のいわば裏仕掛け人!?ブライアン・レーン氏の存在も忘れてはいけませんよね!
バンドの音楽性より、このマネージメントの仕事ぶりの方がきっと時代の先見性に富んでいたのでしょう。

先述した”売るべきして組まれ〜”と言うのも、まだバンドが”エイジア”として始動する前の言わば”プロトタイプ(試作)”段階では、直後に”90125イエス”に加入することになるトレヴァー・ラビン(g)、アラン・ホワイト(ds)や他にもエディ・ジョブソン(key)(元UK他)ら、今で言えばプログレの”重鎮”らが参加して、セッションを繰り返していたとも聞きます。
バンド”エイジア”として結局はマネージメントを含め、タイミング的にもこの4人(ウェットン、ハウ、パーマー、ダウンズ)に収まった感もあります。
また、後の初武道館公演でのお家騒動(ウェットンの追い出し!)を見る(聞く)と、当時はまだハウがリーダー的存在だったのでわ??と個人的には考えてしまいます。

この1stアルバムにはハウとウェットンが中心になってのソングライティングを重ね、2nd(ALPHA〜アルファ)制作時では、ウェットンとダウンズの共作によるところの、ハウの”僻み”(ひがみ)か??笑
”ひがみ”はともかく、いわゆる”音楽的相違”はあったのは想像出来ます。
ハウの存在感の主張が高い分、このアルバム(1st)は、一見淡白に聴こえるポップな音表現の中にあっても、どこか”捻り”があるかのプログレさ加減も充分の感じとれます。
なのでMTV時代の先駆け的なサウンドなのですが、それほどコマーシャル感はなく、4人の演奏するテクニックや表現力がダイレクトに伝わってくるかの様は好印象です!
プログレ独自なしつこい位の長尺表現は皆無ですが、ウェットンとダウンズによる、”よりソリッドに伝えたいことだけをコンパクトに”と、ハウの演奏したい(だろう?)の”テクニックで伝えたいことは伝える的な表現”とが巧く無駄なく合致された作品の印象がこの1stにはあるように思えます。

続く2nd(アルファ)では、幾分?そのバンドのバランス感が崩壊しつつ・・・メンバー間で、どこか不満な気持ち?を引きずりながらも、結局は武道館公演を直前に”その”脱退劇があったのでしょうか。(あれだけのテクニックとプライドをも持ち合わせている(だろう)ハウとウェットンが巧く混ざるのも・・・難しいのでしょうかね??”相性”の問題??)
その”一瞬のフレーズ”こそに集中しその楽曲に合う一番なギター・プレーを引き出してくるハウと、一つの楽曲にある”全体像”(エイジアの場合はポップな表現)の味こそに持ち味を発揮させようとするかのウェットンとでは、根本的にやりたい音楽の方向性が違っていたのは・・・明確でしょう?味わいのある手の込んだ仕掛けをしたかった?ハウからしてみたら、ポップ化するエイジアには興味も薄れたのか??
ウェットンの復活に関する言わば”要求”が(ホントかウソか??ですが)ハウの脱退が優先事項にあった!とか??なかったとか??その辺りは謎のエピソードですが〜
ハウ色・・・1st
ウェットン+ダウンズ色・・・2nd
ウェットン色・・・3rd
にて、大方分けられる印象です。

良質なポップ・アルバム(現在の日本のポップ・シーンの音楽とはもちろんエライ違い!!の音楽です)を創りながらも、”お家騒動”の話題は尽きない”オリジナル・エイジア”の来日の興奮を落ち着かせるは、容易ではありません!

※ロジャー・ディーン氏の手掛けたジャケも特筆されるべき素晴らしい!作品ですよね。

※Heat Of The Moment(ヒート・オブ・ザ・モーメント)

ASIA(詠時感〜時へのロマン)/ASIA(1982年)
1 Heat Of The Moment(ヒート・オブ・ザ・モーメント)
2 Only Time Will Tell(時へのロマン)
3 Sole Survivor(孤独のサヴァイヴァー)
4 One Step Closer(ワン・ステップ・クローサー)
5 Time Again(タイム・アゲイン)
6 Wildest Dreams(この夢の果てまで)
7 Without You(ウィズ・アウト・ユー)
8 Cutting It Fine(流れのままに)
9 Here Comes The Feeling(ときめきの面影)

Steve Howe(g,vo)
John Wetton(vo,b)
Carl Palmer(ds,per)
Geoffrey Downes(key,vo)
sihuku | 音楽(ア行) | comments(2) | trackbacks(2) |
スポンサーサイト
スポンサードリンク | - | - | - |
Comment
sihukuさん、はじめましてこんにちは<(_ _)>

この度は、ブログへお越しいただきありがとうございました<(_ _)>
オイラもコメ&TBさせていただきます♪
よろしくお願いいたします!!!

やっぱ「Heat Of The Moment」最高っすo(≧∇≦)o
* fuel * 2007/12/05 4:09 PM |
>fuelさま はじめまして こんばんわ!
わざわざのお越しありがとうございます。

ボクの地元が横浜で、地元FMラジオを聞いていますが〜
来年行うエイジアのライヴの主催がそのラジオ局(FM横浜)で、今日はずっとその宣伝を聞いていました♪
このご時世に”エイジア”の4文字を聞けた日はそうは無い位に多く聞けましたょ(爆)
* sihuku * 2007/12/05 6:25 PM |
It comments.









Trackback URL of This Entry
トラックバック機能は終了しました。
Trackback
Asia
John Wetton 等... プログレ界で有名なミュージシャンで結成されたのが今回紹介する Asia です! その、1stセルフアルバムを紹介します♪ 1stからにして、もう完璧♪ "俺...プログレはちょっと...f(^^;)" と思っていた私は... ベストヒットUSA
| 困った時にはこれを聴け! | 2007/12/05 3:33 PM |
心が癒されます。ASIA : 詠時感(エイジア)~時へのロマン~
昨日のショッキングなニュースから未だに立ち直れない私です・・・ チケット見つめてはため息が…(´;ω;`)ウッ… こんな時はあまり激しい音楽は聴きたくないですね。 傷ついた心を癒してくれるような優しく穏やかな音が欲しい・・・ そこで選んだのはASIA 「
| Spirit In The Sky | 2007/12/05 10:51 PM |