<< IN THE COURT OF THE CRIMSON KING(クリムゾン キングの宮殿)/KING CRIMSON | main | LIVE IN THE HEART OF THE CITY(ライヴ・・・イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シティ)/WHITESNAKE >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | - | - |
RICH MAN/CLIMAX CHICAGO(クライマックス・シカゴ)

1968年の英国でのブルース・ブームも終わりを迎えつつあった頃に結成され、70年代にはその音楽的様相の変化から、バンド名も変更しつつアメリカでも人気のあったバンド、CLIMAX CHICAGO(クライマックス・シカゴ)を聞きました。

1966年に発表された英=ブルース・ブレイカーズによる”ジョン・メイオール・ウィズ・エリック・クラプトン”と米=ポール・バターフィールド・ブルース・バンドによる”イースト・ウェスト”がいわゆるホワイト・ブルースの先駆けとも呼ばれいるそうなんです。
その後クラプトンが在籍したクリームの活躍から、英国ではブルースを主体としたロック・バンドが多く輩出されて行きました。
そこにはサヴォイ・ブラウンフリートウッド・マックテン・イヤーズ・アフターらと共にその一時代を駆けて行ったバンド(当然ながらもレッド・ツェッペリンジェフ・ベック・グループらも入るでしょうね。)が、このクライマックス・ブルース・バンドになります。

このバンド(先に書きましたが〜)は名前の変更が幾つかあって、1969年のデビュー間も無い初期は”ザ・クライマックス・シカゴ・ブルース・バンド”。その後THE(ザ)が抜けた3rdを残し、1971年(4th)からは”クライマックス・シカゴ”にもなり、さらにさらに彼らのアルバム中一番の知名度あり?なライヴ盤が発表された’73年以降は”クライマックス・ブルース・バンド”と、その当時のレコード会社の移籍に伴ってもあるのでしょうが、それぞれでバンド名も変わりつつ演っている音楽もまた在籍メンバーまでもが微妙に変わってくると言うある意味”変り種”バンドではないでしょうか。

今回の本作(RICH MAN/リッチ・マン)は、1972年に発表された通算5枚目にあたるアルバムで、これまでの作品とは違いアメリカへの活動進出をより狙い音楽志向までもが変わりつつあった(初期の頃のブルース色が薄れた?!)楽曲が並べられている印象を強く持てるアルバムの方向性になっています。

プロデューサーもそれまでのクリス・トーマス氏からリチャード・ゴッテラー氏へと(これまた!!)心機一転へと交代もなされています。
このリチャード・ゴッテラーですが、若き日はSTRANGELOVES(ストレンジラヴズ)がヒットさせ近年までにリバイバル・カバーも多い曲” WANT CANDYHE”の作者として活躍し、またさらに”ブロンディ”や”ゴー・ゴー・ズ”と言ったニューウェイブ時代に活躍したガールズ・ポップ・グループやその他のアーティスト・作品でもプロデューサーとして有名なお方です。
そして、このゴッテラーとシーモア・スタイン氏とで設立したレーベルが「”SIRE”/サイアー・レコード」で、このクライマックス・シカゴ・ブルース・バンドはアメリカでのレコード発売元にもそのサイヤー・レーベルが深く関係していた。と言うことです。

バンドとこのリチャード・ゴッテラーとの本作からより明確になる関係は、(本作以降の)アメリカナイズされたとも呼ばれる音像をも加速させている様です。
本作自体、特別”重要視”はされていませんし大きなヒットとまでも行かなかった様ですが、その後の本国(英国)以上にもなる米国チャート上での認知とヒット作を生み出す足がかり的な要因にもなっているのが、本アルバム”リッチ・マン”の存在位置にもなるかと思います。

エンジニアとしてビル・プライス氏とジョン・パンター氏が就くのですが、彼らは、のちに”セックス・ピストルズ”や”クラッシュ”、”ジャパン”でのエンジニアやプロデューサーとして名を馳せている二人でもあります。

メンバーでは、コリン・クーパー(ボーカル、サックス、ギター・・・)とピート・ヘイコック(リード・ギター)、デレク・ホルト(バンド初期にはギタリストが、2ndアルバム以降はベーシストになり本作ではピアノもプレーしている。)らのオリジナル・メンバーに加え、本作からはジョン・カフリー(ドラムス)が参加しています。

収録楽曲では、全体的に粘っこいギターを主としたブルース感はあるものの、コーラスやスライド・ギターを多投しつつ巧みにしかも効果的に導入していて、楽曲によってはファンキーな面やノリノリのブギー調で進行するものもあります。
曲展開も「静」の前半と「激」の後半とで変わってくる程のアレンジが見事なまでに施されているロック的ダイナミックな一面も魅せてくれていて、それが中々個人的に好印象なのです。
普段こってりなブルースに耳慣れされていなく(自身ですが〜)とも、簡単に聞き入れられる感はあって(3)”ユー・メイク・ミー・シック”や(5)”シェイク・ユア・ラヴ”なんては、”地元”アメリカのリトル・フィート(初期の頃)にもどこか似ている印象も持ちました。
ブギーな(7)”イフ・ユー・ワナ・ノウ”も”フォガット”や”ステイタス・クォー”らの楽曲とも遜色ない(?!)ほどのノリノリ感で圧倒してくる様です。

最終の(8)以外はすべてが自作曲になっています。その(8)”ドント・ユー・マインド・ピープル・グライニング・イン・ユア・フェイス”は米デルタ・ブルース界にあって数々のアーティストへ影響を与え重要視されているサン・ハウスの曲のカバーです。
本作中で一番のブルース色濃く、アコギとハーモニカとより渋め感を強めたボーカルだけでのシンプルさが”アメリカの土の香りを匂わせています。彼らのルーツはこの辺り(1930年代)なんでしょうかね。

RICH MAN/CLIMAX CHICAGO(クライマックス・シカゴ)
(1972年)
1.Rich Man
2.Mole On The Dole
3.You Make Me Sick
4.Standing By A River
5.Shake Your Love
6.All The Time In The World
7.If You Wanna Know
8.Don't You Mind People Grinning In Your Face

コリン・クーパー(vo,g,Alto&Tenor-Saxes,harmonica)
ピート・ヘイコック(vo,lead-g)
デレク・ホルト(b,p,vo)
ジョン・カフリー(ds,per)

JUGEMテーマ:音楽
sihuku | ◇1972年発〜銘盤・有名盤たち | comments(2) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
スポンサードリンク | - | - | - |
Comment
こんにちは!
わ〜〜〜〜ずるいです。
こんなにsihuku様詳しく書いていらっしゃった・・・
TBが届いてる事知らずに、コメントをお返ししちゃいました!
失礼しました。
そういえばこの記事覚えていましたよ〜
あんまり話題に上らないバンドですが
長きに渡って活動していて追ってゆくと
おもしろいバンドですよね!
ブルースと言う名前に、自らが翻弄されちゃったバンドかなって思いますね〜のりのり熱い演奏がかっこいいです、ほんと。

ちなみにこのアルバムは未聴なんですよ(汗)
* evergreen * 2008/03/30 9:36 AM |
>evergreenさま こんばんわ!

TBありがとうございます♪
>わ〜〜〜〜ずるいです。

は逆に自分ですぅ〜ww
もうevergreenさまは何でもしかも深く聴かれていらっしゃるのですね=
こちらこそ参考になることばかりなんですよ。

>おもしろいバンドですよね!

ボクもはじめよくお世話になっているロックサイトの管理人さまからの影響で、このCD安くないのですが(苦笑)、購入して楽しんでいます♪

やっぱり初期(evergreenさまが紹介されていたアルバム等)の頃のアルバムもちゃんと聴かないと(チェック)しないといけませんね〜。。汗”
* sihuku * 2008/03/30 9:45 PM |
It comments.









Trackback URL of This Entry
http://sihuku.jugem.jp/trackback/174
Trackback
花冷えの日には暖かい音で・・・CLIMAX CHICAGO"Tightly Knit"
CLIMAX CHICAGO"Tightly Knit"1971年[:聞き耳を立てる:]試聴 ここのところの気温の上昇で、一気に桜が開花しましたね。蕾もまだ一杯ついてる状態の今が一番綺麗かな〜 散り際の桜吹雪、そして葉桜・・・何と、桜ってどれをとっても絵になるのです。 で
| Iron Rosary | 2008/03/30 9:36 AM |