”霧の街”ロンドン(行った事は無いのですが!笑)の空気が似合いそうな・・・そんな叙情的なロックを聞かせて早っうん十年!?の、
CAMEL (キャメル)を聞きました。
某タバコ・メーカーそのもののジャケ・デザインが嗚呼〜眩しい♪「
MIRAGE (邦題/ミラージュ:蜃気楼)です!
1974年に発表された2枚目のアルバムになります。
この”キャメル”ですが、元々は
アンディ・ラティマー の兄弟でもあったイアン・ラティマーやその友人アラン・ブッチャーらと組んでいたバンド”
ファントム・フォー ”が母体になっていると聞きます。
その後、その”ファントム・フォー”から”
ストレンジ・ブルー ”〜”
ザ・ブルー ”と名義を変えつつ活動し、アンディがその頃に知り合った
ダグ・ファーガソン 、
アンディ・ワード と意気投合したのが、このキャメルの出発点になりますね。
この、ラティマー、ファーガソン、ワードの3人でしばらくデモ・テープを作り売り込みに励んでいたそうなのですが、満足の成果も得られず仕舞いだったそうです。
シンガー・ソングライターの”
フィリップ・グッドハンド=テイト ”のバックバンドとして仕事していたのもこの頃だそうで…。
そのバックバンド時代に培った経験をもとに、自分たちの音楽的志向で必要なのがkey奏者と思い、”メロディ・メイカー誌”に募集を掛け、そこに現れたのがすでにkey奏者としてソロ・アーティストの経験もあった
ピーター・バーデンス になるわけです。
そのバーデンスのソロとしての契約がまだ残っていたので、3人とバーデンスは”キャメル”名義の前に、”
ピーター・バーデンス・オン ”と言う名で1971年10月にステージを行っていると記録が残っているそうなんです。
その後、晴れて?!バンド名を”キャメル”とし、’72年
MCAレコード と契約、翌’73年にはセルフ・タイトルにもなるデビュー盤「キャメル」を発表しています。
そして、本作2ndアルバム”MIRAGE(ミラージュ:蜃気楼)”ですが、MCAレコードとは1作品(デビュー盤)でしか契約を行っておらず、この2ndは、
デッカ・レーベル に移籍してからの発表になっています。
当時、この辺りの各レコード・レーベルの歴史も、いわゆる”プログレ・シーン”をより複雑怪奇への道にしている一環はあるかと…思います。
1stもこの2ndもさほど?!音楽的変化は無く、初期キャメル時代を知るには聞いておきたいアルバムでしょうか!特に本作は、バンドの代表曲(1)”
フルー・フォール ”、(3)”
ニムロデル ”、(5)”
レディ・ファンタジー ”らの収録は、目玉ですし、聴き所ですし、注目材料になるかと思います♪
(4)の”
アースライズ ”はジャズ的な各自インスト・パートはもの凄く火花散るかの勢いもあって、この曲も…って収録が5曲と少ないですが、結局はどれも素晴らしいのです。
初期のキャメルは全体的にでもありますが、ピーター・バーデンスのkey色と、アンディ・ラティマーのg色とが絶妙に絡み合うのが特色!
そして、そのアンサンブルの激しさとはまた別になる、どこか物静かにささやくかのボーカル・ワークで見事までに英国らしい?!”叙情感”を高めているのが、このキャメルの”味”です。
♪
レディ・ファンタジー
・・・”9分30秒過ぎから始まるバンド・アンサブルは見応えあります☆
一種のジャズに近い楽しみ方かと思いますが、その強烈なる素晴らしい盛り上がりを魅せるまでの道程をまずはじっくりと....
※またこのどこか見覚え??のあるアルバム・ジャケですが〜逸話があるそうです。
日本盤解説は、その事にも触れているのでここで…
英国で発売されたジャケットのままアメリカ発売を行なおうとしたそうですが、本家!”キャメル”を発売している”たばこ会社”からクレームが来たそうで…(苦笑)
そのために、米レコード会社は法的手段に訴えられる前に違うデザインを使用することを決め、本作はジャケ違いを余儀なくされた!そうです。
が、これをプロモーションの契機にとヒントを得た当時のマネージャーが、欧州諸国では通常のデザインを用い、さらにはプロモーション用に収録曲を印刷した彼らのカヴァー・デザインを使った、5本入りのたばこのパッケージを作ることを同じたばこ会社の欧州支局に持ち込んだそうで〜その宣伝方法を気に入ったたばこ会社の重役たちは、アルバム・タイトルをたばこにちなんだものにするように提案した!とのこと。
こうしたアルバム・プロモーションの件には、メンバー誰しもが関与はしていなかった!らしい…です(笑)
MIRAGE/CAMEL
(1974年)
1.Freefall(フリー・フォール)
2.Supertwister(スーパー・ツイスター)
3.Nimrodel(〜The Procession〜The White Rider)(ニムロデル/〜プロセッション〜ホワイト・ライダー)
4.Earthrise(アースライズ)
5.Lady Fantasy (Encounter:Smiles for You:Lady Fantasy)(レディ・ファンタジー/:出会い:微笑:レディ・ファンタジー)
日本盤(紙ジャケ盤)仕様では、ボートラで…
(6)スーパー・ツイスター(ライヴ)
(7)秘密の女王(ライヴ)
(8)アルバルーバ(ライヴ)
(9)レディ・ファンタジー(未発表ミックス)
らの収録があります。
アンディ・ワード(ds)
ピーター・バーデンス(org,p,mini-moog,mellotron,vo)
アンディ・ラティマー(g,flute,vo)
ダグ・ファーガソン(b)
⇒ AtoZ (08/27)
⇒ ウケミン (07/15)
⇒ 黒きとう (07/01)
⇒ 佐藤君 (03/26)
⇒ XRR (03/26)
⇒ hanxiaoloveshoes (01/20)
⇒ 清水祥太 (きよみずしょうた) (01/12)
⇒ へっぽこなめ太郎 (09/30)
⇒ タランティーノ (07/12)
⇒ チュパカブラ (07/04)