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90125(ロンリー・ハート)/YES

YES(イエス)というロックはバンド活動歴が長い分、それだけ摩訶不思議的なエピソードがありますね。それを時代背景も想像しつつ紐解くこともそれはそれでロックを…イエスを楽しむためのファクター(要因)とも思えます。

死にかけた?!バンドが劇的に再生し、その時の空気を閉じ込めた感のあるアルバム”90125”(ロンリー・ハート)を聞きました。
このアルバムからのシングル曲”OWNER OF A LONELY HEART”(ロンリー・ハート)はバンド史上最も商業的にも大成功した曲としても、さらに本アルバム同様に一時代に残る作品としてすでに有名になっていますね。

一般バンドならずも”柱”となり”華”にもなるかのポジションにあたる、voとkeyがそれぞれ変更(脱退のため)され制作された前作”DRAMA”(ドラマ)に伴うツアーでの失敗が大きな痛手になったらしいと聞きます。

70年代中〜後半にかけ、当時いわゆるパンク勢ら新興勢力の台頭により音楽的シーンの刷新を行なうかの風潮が高まりつつある頃、70年代初頭から活躍してきたベテラン・バンドは、特にプログレ系はオールド・ロック化とし”瀕死”な状況へと急速に追い込まれていきました…。
ほどなく、70年代前半からその卓越されたテクニックと独特的にプログレッシヴ・ロックなる方向性な音楽的志向の個性を”らしさ”とし、シーンをリードしてきた”イエス”もまた自然解体という道を進んでいきました。(一応”解散”とは言わない?らしい…)

ドラマ期イエスは解体されるわけですが…そのアルバム”ドラマ”からメンバーになったトレヴァー・ホーン(vo)は、プロデューサーへ転進しその後も数々のヒット作に関わり、key奏者として”バグルス”で、そのホーンと共にユニットを組んでいたジェフリー・ダウンズ(key)は、スティーヴ・ハウ(g)が、ジョン・ウェットン(キング・クリムゾン、ユーライア・ヒープ、UK等に参加)らと画策したバンド”エイジア”へと参加して行きました。このエイジアも世界的な大ヒットバンドに。
残った2人、クリス・スクワイワ(b)と、アラン・ホワイト(ds)は、その後も二人で行動を共にし、作曲活動や各アーティストらとセッションをしていました。
※この時のセッションに”元”レッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジとも組み、レコード製作まで話は及んだそうだったのですが・・・実質セッション上だけで離別してしまいましたね。

そんなある日、レコード会社の者(イエスの元マネージャー、ブライアン・レーン氏)から、スタジオ・ミュージシャン活動や自身のバンドで活躍していた実力をも感じるある若者を紹介されました。
彼は作曲、編曲等のソングライティングのセンスから、レコード制作のスタジオ・ワークにおける手際の評判も良く、さらにギタリストとして卓越された素晴らしいテクニックを持ち合わせていたとも言われ、若きコンポーザーとしてすぐにでも売れてもおかしくも無いはず!ながらも、バンド(ミュージシャン)浪人?!状態だった若者…それがトレヴァー・ラビン(g、vo、key)でした。
彼(ラビン)は、元々イエスの大ファンだったと言う事もあって、クリス&アランのリズム隊ともすぐに意気投合し、3人でスタジオ入りしジャム・セッションを繰り返すほど内解けて行ったそうです。

3人は曲作りも盛んになり、いよいよ本格的にアルバムを発表するための”シネマ”と言う仮のバンド名を掲げ活動するようになりました。
※本作収録の(5)”CINEMA”は、このジャム当時から演奏されていた楽曲らしく、実際は10分を超える様な長尺ある曲〜。

ラビンはボーカル力にも高いセンスを感じ、当時の関係者に何故彼が売れないのか?疑問しかなかった・・・らしい。とも聞きました。
アルバム制作する上では、欠かせられないプロデューサーに、前イエスのボーカリスであったトレヴァー・ホーンが選ばれました。
さらに、音像の幅を効かす為にも、key奏者の選考にも入って行き、クリスの発言からイエスのオリジナル・メンバーであったトニー・ケイ(key)へ打診されました。
ケイはレコーディングにも参加していますが、その当時は他の(自身の)バンドにも掛け持ちで参加していたので、一時ピンチ・ヒッター役に元UK、カーヴド・エアー等で活躍していた美男子助っ人エディー・ジョブソン(key)も参加しました。
※シングル、ロンリーハートのPVにジョブソンの姿が一瞬だけ映るシーンがあるのも有名ですね。またラビン自身が殆どのkeyパートを弾いているとの逸話?!もあるようですね。
 
アルバム制作も順調に事は進んで行きましたが、その制作側になるレコード会社からは、新バンドとしてのボーカル力に説得力?!が無いとの意見も強まり、また新ボーカリストを選定するための要請もあったりもしたそうですが、クリスは一つの答えを出しました。
クリスは、当時、ギリシャ人key奏者ヴァンゲリス(映画”炎のランナー”や”南極物語”、2002年日韓共催W杯サッカーの公式テーマ曲らを作曲・演奏している。)とコラボレーションしたり、さらにはソロ活動にも精を出していたジョン・アンダーソン(vo)へ、近況を伺うためにも連絡しアプローチを掛けました。
一部、新アルバム様の曲をそのジョンに聞かせてみると、それに感動した(らしい)ジョンは、そのシネマにボーカリストして参加することを承諾し、ラビンが行っていたボーカル録りをやり直しそして新アルバムは完成しました!
 
ここに晴れて、ジョン・アンダーソン(vo),トレヴァー・ラビン(g)、クリス・スクワイア(b)、アラン・ホワイト(ds)、トニー・ケイ(key)の5人のメンバーで精力を注いだ新アルバム”ロンリーハート”は陽の目を見ることが出来ました。
レコード会社はこれまでのイエスという看板なる宣伝力を活かすためにバンド名を”シネマ”改め往年の”イエス”と半ば強引にし?!・・・70年代英国プログレッシヴ・シーンの一線で活躍したイエスが、その陣容、さらにサウンドも”ニュー・ウェーブ”的のアタックなものへと変貌させ見事シーンへと復活してきました!
※俗に言われる”90125”と言うのは、当時のレコード発行番号からだと言うことと、70年代に活躍した言わば”クラシック・イエス”と、このアルバムから音楽的にも頭角を顕わしバンドの主導権を握るようになるラビン期とを区別するため、ファンの間で言われ使われ始めた?!・・・らしいですよね。


CINEMAOWNER OF A LONELY HEART
クリス(b)ラビン(g)ハウ(g)ホワイト(ds)ダウンズ(key)の90125とドラマ期イエス・メンバーの合体!?(最近の映像??メンバーが豪華です!)

90125(ロンリー・ハート)/YES
(1983年)
1.OWNER OF A LONELY HEART
2.HOLD ON
3.IT CAN HAPPEN
4.CHANGES
5.CINEMA
6.LEAVE IT
7.OUR SONG
8.CITY OF LOVE
9.HEARTS
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イエス 2
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