このアルバム「
インタープレイ」は、
ビル・エヴァンスと言えば?・・・の問いに必ず聞かれ彼の代表作になる「ポートレイト・イン・ジャズ」、「ワルツ・フォーデビー」らの有名盤のその後に発表されたアルバムになります。
それまでのトリオ編成(特にベーシストの
スコット・ラフォロとの即興プレーは有名♪ですね。)から、一時期脱却していた頃の5人(白人2人、黒人3人の)編成時によるものです。
エヴァンスのピアノと言えばその”静寂さ”だったり、”繊細さ”や”リリカルさ”だったりも魅力なのでしょうが、本盤で聴かれるものは、もちろんそれまでのエヴァンスのイメージ通りな音と時折顔を覗かせるかの周りを引っ張るかの”煽り”も感じます。
アルバム「
アンダーカレント」でも絶妙な味わいを聴かせてくれた
ジム・ホールのギター、エヴァンスのこれまでのアルバムでも幾度と組みつつ、エヴァンス自身がお気に入りのドラマーだったと言う
フィリー・ジョー・ジョーンズらの相性は抜群に冴えている印象を受けました。
フレディ・ハバートのトランペットも派手さは感じないもの要所、要所でその存在感を如何無く発揮していますし―
このアルバム唯一になるブルース・ナンバーでもありタイトル曲にもなる(4)”
インタープレイ”で聴けるベースの
パーシ・ヒースの落ち着き具合感もボク的には好きですね。
このアルバム(1)”
あなたと夜と音楽と”は超有名曲になるでしょう(タイトルで??でもメロディを聴けば・・・!となるでしょう。)。ここでの5人での強力なアドリブ(即興)はこの時代の(クール)ジャズの醍醐味も味わえるかと思います。
(2)”
星に願いを”はディズニーのあの映画”ピノキオ”の有名テーマ曲です。バラードに静かな印象なのですが、エヴァンス、ホール、ハバートの3者の音の交差するプレーに耳惹かれることでしょう!
(6)”
苦しみを夢に隠して”ではリーダー、エヴァンスのピアノが前半リードし、中頃あたりからホールのギター、さらにトランペットのハバートとそしてエヴァンスと・・・繰り返し行う”対決”は聴き所でしょうか。
テイク違いのがそれぞれ収録されている”
アイル・ネヴァー・スマイル・アゲイン”ではベース、ドラムのそれぞれが聴き所でしょうか。特に”テイク6”でのリズムの2人の”煽り”によって他3者の躍動感ある色合いがより引き出されている印象を受けて面白いです。
この5者の顔(音)は、同調しつつも反射と吸収らも窺うことの出来るアルバムのようで、このトリオでは無いバンド編成でのエヴァンスも面白く好きなんです♪
INTERPLAY/BILL EVANS
(1962年7月16、17日録音)
1.You And The Night And The Music(あなたと夜と音楽を)
2.When You Wish Upon A Star(星に願いを)
3.I'll Never Smile Again (Take7) (アイル・ネヴァー・スマイル・アゲイン)
4.Interplay(インタープレイ)
5.You Go To My Head(ユー・ゴット・トゥ・マイ・ヘッド)
6.Wrap Your Troubles In Dreams (And Dream Your Troubles Away)(苦しみを夢に隠して)
7.I'll Never Smile Again (Take6)(アイル・ネヴァー・スマイル・アゲイン)
ビル・エヴァンス(p)
フレディ・ハバート(tp)
ジム・ホール(g)
パーシー・ヒース(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
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